マラソン選手に多い「腸脛靭帯症候群」と「足底筋膜炎」の違い
長距離ランナーに多い膝の外側の痛み「腸脛靭帯症候群(ランナー膝)」と、かかとや足裏の痛み「足底筋膜炎」は、どちらもランニングの使いすぎによるスポーツ障害ですが、痛みの部位・原因・対処法が異なります。症状に合わせた適切なケアのために、違いを正しく理解しておきましょう。
結論:ランナー膝は膝外側、足底筋膜炎はかかと・足裏の痛み。部位で見分けて早めに対処を
どちらも練習量の急増・フォームの問題・筋力不足などが原因になりますが、ケアすべき部位と筋肉が異なります。自己判断せず、痛みの部位を正確に把握したうえで専門家に相談することが早期回復への近道です。
腸脛靭帯症候群(ランナー膝)とは?
膝の外側にある腸脛靭帯が膝外側の骨と摩擦を繰り返すことで炎症が生じるスポーツ障害です。
主な症状
・膝の外側(骨の出っ張りあたり)を押すと痛い
・走り始めてしばらくすると膝外側が痛む
・下り坂や階段の下りで悪化する
主な原因
・お尻の筋力不足による骨盤の左右の揺れ
・O脚・過回内による膝外側への負担の偏り
・練習量の急激な増加
足底筋膜炎とは?
足の裏のアーチを支える足底筋膜への繰り返しの負荷で炎症が生じる状態です。
主な症状
・朝の一歩目にかかとや足裏が痛む
・長時間歩いた後・ランニング後に足裏が痛む
・かかとの内側あたりを押すと痛い
主な原因
・扁平足・過回内による足底筋膜への負担増
・ふくらはぎの筋肉の硬さ
・クッション性の低いシューズでの練習
詳しい解説:共通する予防のポイント
両者に共通する予防策
・練習量を急に増やさない(1週間で10%以上増やさない)
・クッション性の高いシューズ・インソールを使用する
・ウォームアップとクールダウンを丁寧に行う
・体幹・股関節まわりの筋力を維持する
それぞれのケアのポイント
・腸脛靭帯症候群:お尻の筋力強化・腸脛靭帯のストレッチ
・足底筋膜炎:ふくらはぎ・足底のストレッチ・足のアーチのサポート
接骨院を受診した方が良いケース
・ランニング後に膝外側または足裏・かかとの痛みが続いている
・腸脛靭帯症候群か足底筋膜炎かどちらか判断できない
・両方の症状が出ている
・大会が近いが痛みをコントロールしたい
鹿島田駅から徒歩2分のくすのき接骨院・整体院では、超音波画像(エコー)で痛みの部位の状態を確認しながら、症状に合わせたケアとリハビリアドバイスを行っています。
まとめ
ランナー膝は膝外側の摩擦炎症、足底筋膜炎は足裏のアーチ組織の炎症と、原因・部位・対処法がそれぞれ異なります。どちらも使いすぎと筋力不足が背景にあるため、練習量の管理と筋力・柔軟性のケアを日常的に取り入れることが再発予防につながります。
※症状が両方同時に出ている場合や長期間改善しない場合は、足のアライメント(骨格の並び方)に根本的な問題がある可能性があります。専門家への相談をおすすめします。

